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日中韓という枠組み

このたびの朝鮮半島クライシスをめぐって、思うことがひとつあります。

アメリカの影響力が、かなり低下していることです。オバマ氏もクリントン国務長官も、精力的に動いていますが、前面に立っているのは、やはり韓国です。これまでなら、こうした事態は、まず、アメリカ対北朝鮮の応酬から始まりましたが、今回はやや様子が違っています。

変わりに、日本と中国の存在感が大きい。もちろん、北朝鮮問題で、中国は常に決定的なファクターであり続けてきましたが、このたびの危機では中国が韓国側に立ったこともあり、日韓との緊密な連携が目立ちます。そして、日本政府も、(鳩山首相がどこまでその意味を理解しているかはともかく)積極的な提言を続けていますが、東アジアの軍事問題で日本がこうしたリーダーシップをみせることは、きわめて珍しいことです。

1990年代、そして2009年からの経済危機でも、日中韓の枠組みでの連携が目立ちましたが、いつの間にか、軍事・安全保障の問題でも、この地域での連携が成立しています。鳩山首相の提唱する「東アジア共同体」がどういうものかまだよくわかりませんが、この三カ国がお互いを無視できない存在であることは、間違いないようです。

2015年頃、日本はアジアのリーダーになるといわれていますが、ここのところ続く荒波を乗り越えた先に、思わぬ未来が待っているのかもしれません。


■鳩山首相提案で黙とう=「謝謝、ありがとう」と李大統領-日中韓首脳会談

 【済州島(韓国南部)時事】韓国の済州島で29日行われた日中韓首脳会談では、鳩山由紀夫首相が冒頭、韓国哨戒艦沈没事件で犠牲となった海軍将兵46人に哀悼の意を表するよう提案し、参加者全員が黙とうをささげる場面があった。
 鳩山首相が黙とうを提案すると、李明博大統領は「温家宝首相が同意すれば、そうしましょう」と水を向け、温首相も応諾。全員立ち上がって頭を垂れた。その後、李大統領は「謝謝、ありがとう」と、中国語と日本語で謝意を伝えた。
 冒頭発言では、李大統領が「3国がより一層近い関係となり、明るい未来へ続くことを期待する」と主張。鳩山首相は「日中韓は民族的、文化的に連帯感を持っている」と述べ、東アジア共同体構想を念頭に協力の必要性を訴えた。(2010/05/29-20:25)