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チャイナ・リスク

尖閣問題で反発を強める中国から、少し物騒な話題です。

日本向けのレアアースを全面禁輸するかもしれないという、ショッキングなニュースが流れてきました。結局のところ、誤情報らしいのですが、日本側は大きく揺さぶられています。

昨年来の急激な円高にもかかわらず、日本経済が比較的ましなのは、中国を中心とした新興国との貿易量が激増しているからです。しかし、中国を相手にすると、常にこうしたカントリー・リスクがつきまといます。世界第2位の経済大国となってもなお、いや、それゆえにこそ、チャイナ・リスクが世界を振り回します。

戦争、経済、環境、人口。世界の未来を左右する問題のほとんどが、中国に集中しています。いったい誰が、どう、この大虎の首に鈴をつけるのでしょうか。

折よく、菅首相がアメリカを訪問中です。シアトルの神様は、中国を抑えられるのはアメリカしかないとおっしゃいましたが、ようやく回復しかけた日米同盟が本当に機能するのかどうか、中国は間合いをはかっているのかもしれません。日米の首脳会談で何が話し合われるのか、期待がかかります。

この秋、中国問題や円高問題など、今年、越すべき重要な事柄を、さて、日本国はどのように処理していくのでしょうか。


■日本向けレアアースを全面禁輸か=中国、尖閣沖衝突問題で-米紙

 米紙ニューヨーク・タイムズは22日、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件に絡んで、中国政府がこのほど、ハイテク製品の製造に不可欠なレアアース(希土類)の日本向けの輸出を全面禁止したと報じた。訪米中の温家宝首相は21日、「日本が船長を釈放しない場合、さらなる行動を取る」と表明。中国は7月末からレアアースの輸出を規制してきたが、禁輸が事実ならば、日本への圧力を強めるのが狙いとみられる。
 同紙によると、中国の税関当局が日本向けの輸出を差し止めており、レアアースの取引にかかわっている企業の幹部が、中国当局から「禁輸は9月いっぱい続き、中国漁船の船長が釈放されなかった場合、延長するかどうか検討する」と告げられたとしている。
 一方でロイター通信は、中国商務省のスポークスマンが「レアアースの対日輸出を制限する措置は取っていない」と語ったと伝えた。日本政府関係者も「中国側から輸出を禁止したとの連絡は受けていない」と話している。トヨタ自動車は「事実関係を確認中」とコメントした。ただ、日本の商社やメーカーが最近、レアアースをスムーズに輸入できなくなっていることから、日本の当局は、今年7月以降の輸出規制強化の影響か、新たな措置か見極めている状況という。
 レアアースは、ハイブリッド車や携帯電話の部品の製造に欠かせない希少鉱物資源。世界の年間産出量12万トンのうち中国が9割以上を占める中、日本は需要の9割を中国に依存している。中国は7月末に「環境保護」を理由に輸出枠を前年比4割減とする輸出規制を打ち出すなど、レアアースを戦略的に利用する姿勢を強めていた。
 供給不安が価格高騰を招いていることから、日本は、中国側に輸出規制緩和を働き掛けるとともに、オーストラリアやブラジル、インドなど調達先の多角化、リサイクルの拡大や代替技術の開発を急いできた。 (2010/09/23-19:00)