FC2ブログ

日本経済に黄信号

貿易黒字が、15か月ぶりに減少しました。

リーマンショック以降も、先進国の中で、唯一、調子のよかった日本(より正確には「欧米ほど悪くなかった」)の足がもつれてきました。

不安材料がふたつあります。

ひとつはこの円高です。民主党政権が、まったく無策だったおかげで、昨年9月には1ドル90円台前半だったものが、一年間で10円近い高騰です。9月15日には、1日で3円も押し下げるという鮮やかな介入をやって、「やればできる」ことを示したものの、その後、ふたたび何をやっていいかわからなくなったようで、政府が何もしないうちに、円はあっというまに高騰。元の黙阿弥になってしまいました。

「政治主導」も結構ですが、何を知らないし、何をやっていいかもわからないのに、優秀な経済ブレーンを全部はずしたうえ、経済界の意見や建白も無視し、現場の事情を知ってる官僚の意見すら聞かないのですから仕方ありません。円高の影響は、半年から一年後に出てくるといいます。日本企業の限界ラインといわれる85円台を割り込んだのが8月ですから、ちょうど年明けから節分の頃から、誰にもわかる形で影響があらわれてくるでしょう。


もうひとつが、「チャイナ・リスク」です。リーマンショック後に欧米が大減速したにもかかわらず、日本がまだ成長を維持できたのは、中国との貿易が伸びたからです。円高による対米輸出の減少も、急伸する中国との貿易量の増加で補ってこれました。昨年、住吉神業で祈ったとおりに、貿易構造が変化し、100年に一度といわれる危機を、日本は乗り越えることができたのです。

しかし、今や中国政府が豹変しました。レア・アース禁輸や、通関遅滞による嫌がらせなど、中国は国際政治の手段として、経済を使うようになりました。無論、中国経済も打撃も受けますが、中国共産党にしてみれば、日本と一緒に発展するより、日本を叩いて弱らせたほうがいいわけです。今こそそのチャンスをみているのでしょう。尖閣諸島をめぐる問題は長期化しそうですが、その間に、日中貿易が順調に成長するとはとても思えない状況です。


100年に一度の危機を、やっとのことで乗り越えた日本。神様に祈ったとおりに神風が吹いて、ようやく一息ついたところです。しかし、来年を前にして、深刻な危機の予兆があらわれてきました。


2011年の準備を開始するのに、まだ遅すぎることはありません。秋のご神業にむかって、祈りを深めようと思います。


■8月貿易統計、黒字幅が1年3か月ぶりの減少

2010年9月27日 23:17更新


 財務省が27日に発表した8月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は前年同月比37.5%減の1032億円の黒字だった。貿易黒字は17か月連続となったが、黒字幅は2009年5月以来、15か月ぶりに縮んだ。

 輸出額は前年同月比15.8%増の5兆2,2441億円となり、9か月連続で増加。主に自動車や鉄鋼などの増加が寄与した。

 一方、輸入額は前年同月比17.9%増の5兆1,209億円となり、8か月連続で増加した。特に、液化天然ガスや鉄鉱石などの輸入が増加したという。

 円高の影響などにより、輸出額は今後伸び悩むと予想されている。