欧米と中露が対立

シリア問題で歩調をあわせる欧米に対して、ロシアと中国が真っ向から対立する構えです。

民主化運動を弾圧するシリアのアサド大統領を、オバマ大統領は呼び捨てにして批判しはじめたといいますが、同じく「独裁者」として批判されかねないロシアと中国が「待った」をかけた形です。

今年は、アメリカ、ロシア、中国、フランスで政権交代がありますが、主要国の間で路線の違いが目立ち始めました。世界恐慌がこれを襲えば、各国がそれぞれに自国の利益追求に走りかねず、やっかいなことになります。

今年後半からにっちもさっちもいかなくなった人々が狂乱化し、世界全体が荒廃の一途をたどる懸念があることがワールドメイトで出されていますが、列強が袂を分かつのは、あまりいい傾向とはいえません。


■安保理 対シリア決議案を否決 中露が拒否権

2012.2.5 02:09

【ニューヨーク=黒沢潤、モスクワ=佐藤貴生】国連安全保障理事会は4日午前、公開協議を開き、反体制デモへの弾圧を続けるシリア政府を非難、暴力の即時停止を求める決議案の採決を行ったが、ロシアと中国が拒否権を行使し否決された。

 安保理では昨年10月にもアサド政権を非難する決議案の採決が行われたが、このときもロシアと中国が拒否権を行使して否決された。今回も否決されたことで、シリア問題での機能不全を露呈した形だ。

 決議案は米欧が主導して作成したが、ロシアのラブロフ外相は4日、「修正したい点が2つあり、意見を安保理に送った。(現行のままの)米欧案が採決されれば安保理の不祥事となる」と発言、ロシアの意向を尊重するよう要請していた。


■シリア非難決議で拒否権 露、利益圏に「介入」許さず 欧米との関係悪化へ

2012.2.5 21:04

ロシアが昨年10月に続いて国連安保理での対シリア非難決議案に拒否権を行使したのは、中東地域の主要友好国にして武器輸出先であるシリアをアサド政権崩壊という形で喪失するわけにいかないと考えているためだ。これは、ロシアが利益圏と考える国や地域の情勢に欧米諸国が介入することを許さないとの意思表示であり、欧米との関係悪化は必至だ。