資本主義のあり方は改善されていく

共産主義の時代は1991年に終わりました。しかし、共産主義が目指した「平等」「最低限の生活の保障」という要素は、よりマイルドな形で社会民主主義的な政策システムとなって、近代国家に取り込まれています。その意味では、貧しい人々に逃れられない苦痛を課す、「昔ながらの資本主義」の時代も終わりつつあります。

しかし「資本の論理」は強力です。多くの場合、強大な政治力をともなって社会の隅々を支配しようとします。冷戦に勝利したアメリカでクリントン政権が登場し、「次の敵は日本」と定めて恐ろしい「金融至上主義」を導入して以来、日本は完膚なきまでに叩きのめされましたが、その害悪は肝心の米国民をも襲いました。凄まじい格差社会が進行したうえ、サブプライムショックやリーマンショックが発生するや、大金持ちが数々の特権を使って逃げ切ったのに、一般国民が最もひどい被害を受けたのです。

「こんなのはもうたくさんだ」と立ちあがったのが、昨年の「99%運動」です。「1%の金持ちのために、99%の貧しい人々が苦しむ社会はおかしい」という動きが全米から全世界に広がりました。「アラブの春」とならぶバーチャルパワー革命の一環です。それは、ときとして制御不能に陥る資本主義の害悪を取り除くための試みであり、金融の力を背景にして世界支配を試みた人々への力強い「ノ―」でした。ちょうど、ワールドメイトでアメリカの「闇組織」の企てを打ち砕くご神業が成就したとたん、こうした運動が一気に広まったことは大変に興味深いことです。

おかげで、アメリカも徐々に変わりつつあるようです。「オマハの賢人」とよばれるウォーレン・バフェット氏の提唱する「金持ち税」にオバマ大統領らが賛意を示し、格差を是正する動きがでています。また、金融至上主義の総本山とされるゴールドマン・サックス社が内部告発騒動に揺れています。「儲かれば何でもいい」といって、社会や他人のことを踏みにじる行為に、アメリカ社会がノ―と言っているのです。

「やがて共産主義が終わり、資本主義も終わる」と言われていましたが、それは突然に全く新しいシステムが出現することを言ったものではありません。深見先生は若い頃からご著書のなかで「共産主義国は資本主義的になり、資本主義国は共産主義的なよい部分を取り入れる」という見通しを述べておられましたが、そうした形で両者が歩みより、よりよい社会を作ろうとしています。

おそらく、この先に「みろくの世」があるのでしょう。無論、そこに至るには山坂の連続です。社会が変わり、国家が変わるには、大きな危機はつきものですから、「みろくの世の成就」を熱望するばするほど、変化に伴う危機が続き、祈ることは増えます。しかしそれでも確実に、世の中は少しづつ進化し、良くなっているのです。

長い長い道のりですが、大悲劇を経験していっぺんに全てが変わるより、よほどましです。深見先生がご存命の間ずっと、あせらず、たゆまず、しかしながら精一杯の誠をふりむけ、「みろくの世」の到来を神様に祈らせていただきたいと思います。


■富裕層向け「バフェット税」、米国民の64%が支持=調査

2012年 03月

[13日 ロイター] ロイターとイプソスが13日公表した世論調査で、米国民の64%が、年収100万ドル以上の富裕層向け課税(通称バフェット税、最低税率30%)を支持していることが分かった。

バフェット税はオバマ大統領が1月の一般教書演説で提案した。通称の由来となった米著名投資家ウォーレン・バフェット氏も、富裕層への増税を以前から訴えている。


■ゴールドマンは「有害」、退社の幹部が米紙に痛烈批判の寄稿

2012.03.15

ニューヨーク(CNNMoney) 米金融大手ゴールドマン・サックスの幹部が退社を機に、同社を「有害」などと痛烈に批判した手記を14日の米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿した。ゴールドマンはその日のうちに反論の談話を出すなど対応に追われている。