イスラエル、「来年春までにイランを攻撃」?



イランの核開発が最終段階に入りましたが、一向に動かないアメリカに対して、イスラエルがいらだちを強めているとのこと。

このままいけば、来年の夏までにイランは核兵器を開発するといいます。これを防ぐためには、もはや軍事攻撃しかありませんが、アメリカ側は「攻撃しても勝てない」とはじめから消極的です。ことに、大統領選挙で優勢なオバマ氏にとっては、新たな波風を立てるメリットはありません。

今年1月に一触即発だったイラン情勢を思えば驚くべき変化です。ワールドメイトの熊野神事で祈ったとおりの展開です。

もっとも、イスラエルがこのまま引くとは思えませんし、イランが核を持つのはやはり大変に危険なことです。

なんとか戦争以外の方法でこの問題が鎮静化するよう、祈り続けるしかありません。


■イラン核開発「来夏までに最終段階」 イスラエル首相、米に軍事行動開始の基準要求

2012.9.28 22:13更新

 【ワシントン=犬塚陽介】イスラエルのネタニヤフ首相は27日、国連総会で演説し、イランの核兵器開発は来夏までに最終段階に入ると警告、国際社会の「レッドライン(越えてはならない一線)」としてウラン濃縮の完了を阻止するよう訴えた。米国に軍事行動を始める実質的な「基準」の設定を迫る内容だが、そもそもオバマ政権は核施設攻撃に懐疑的だ。いったん基準を設定すれば、軍事行動に引きずり込まれる事態にもなりかねず、イスラエルとの見解の相違をめぐり、駆け引きが一段と強まりそうだ。

 ネタニヤフ首相は演説で、イランのウラン濃縮は早ければ来春、遅くとも夏までに「最終段階」に到達すると分析し、ウラン濃縮を終えて起爆装置の開発に踏み出せば、その後「1年以内」に核兵器は完成すると述べた。

 一方で、イランは軍事行動の脅威に直面すれば、核開発から「撤退する」と指摘。レッドラインは「いつイランが核兵器を持つかではなく、どの段階で保有を阻止できなくなるかだ」と述べ、各国に「切迫感を持ってほしい」と訴えた。

 だが、オバマ大統領は、軍事行動を排除しないとする一方で「外交で解決する時間があると信じている」と述べ、イスラエルと一線を画す姿勢を崩さずにいる。

 オバマ政権はイランが核開発施設を分散し、すでに一部を地下に移動させたとみている。

 仮に攻撃しても完全破壊は困難との見方は強く、軍事専門家も「開発を数年、遅らせる効果しかないだろう」と指摘する。

 一方で、軍事攻撃後に見込まれる中東情勢の不安定化や原油価格の上昇は「世界を大混乱に陥れる引き金を引き、米国を中東の新たな戦争に引きずり込む」(米紙ワシントン・ポスト)との恐怖感は強い。

 イスラエル紙ハアレツは27日、米国主導の経済制裁でイラン国内の物価上昇が著しく、国民の不満が政府に向かっているとの報告書をイスラエル外務省がまとめたと報道した。

 追加制裁でイランを追い込めるとの見方もあり、イスラエル政府の見解も一枚岩ではない。

 だが、元国務省高官のアーロン・デビッド・ミラー氏は、オバマ大統領とネタニヤフ首相は両国の歴史で「最も機能不全の関係」と指摘。大統領は首相を政治的理由で危機をあおる「詐欺師」、首相は大統領を「指導力なし」と互いに不信感を抱いており、大きな歩み寄りは望めないのが現状と分析している。