火山の中腹から流れ出て・・・

伊豆大島の被害に絶句します。繰り返しになりますが、犠牲者の方のご冥福をお祈りし、不明者が悉く救出され伊豆大島の皆さまが元の生活に戻られることをご祈念申し上げます。

今回の悲劇は、未明の集落を突然の土石流が襲い、山腹から港のほうへ向けて、多くの人と家を押し流してしまいました。

伊豆大島は島全体が火山でできています。今回の土石流も、14世紀に噴火あった裾野で、緩い火山灰地盤で発生しました。また、土石流とはいっても普通のものではなく、土石流と洪水の中間の「高密度洪水流」だったそうです。その速度はおそらく時速40~50キロに達していただろうとのこと。これでは、異音に気づいて逃げ出しても、あっというまに飲み込まれてしまいます。

これを知って背筋がさらに寒くなりました。

ワールドメイトで教えていただいた富士山噴火の危機には、山腹から発生した「岩屑流(岩屑なだれ)」が、海のある富士市のほうへと一気に流れ落ちる様子が克明に描写されていました。実際、過去の火山噴火で何度も何度も発生したことです。

伊豆大島の「高密度洪水流」は水流に土砂や樹木が混じったものでしたが、富士山の山体崩落から発生する岩屑流は岩が気化したようなもので、温度は数百度から一千度にも達します。これが、伊豆大島の何万倍ものスケールで、数十キロにわたって、数十万人が住む地域を、時速180~200キロのスピードで飲み込み、焼き尽くし、押し流していくのです。

伊豆大島の悲劇だけでも体が動かなくなるほどの衝撃と悲しみに包まれていますが、もし、富士山が噴火したらいったいどうなるのか・・・。富士山噴火の場合は、この後さらに大津波、浜岡原発の危機、そして、首都圏全体に降り注ぐ火山灰による都市機能ストップといった想像を絶する悲劇が続くのです。

事前に明かされた悲劇は必ず乗り越えることができます。しかし、それはあと1週間と迫っています。

この週末、あらん限りの誠を振り絞って、富士箱根神域に結集したく存じます。


■伊豆大島、死者17人に…43人なお不明

大型で強い台風26号による豪雨で16日、大規模な土砂崩れに見舞われた伊豆大島(東京都大島町)で見つかった遺体は、男女計17人になった。

 17日午前1時現在、依然として43人の安否が確認されておらず、警視庁や自衛隊による捜索が続けられている。気象庁によると、同島では16日未明、3時間雨量としては国内で統計史上2番目に多い335ミリを観測していた。

 警視庁や大島町災害対策本部によると、土砂崩れが起きたのは、同町元町の神達かんだち地区。島の西側の市街地から約800メートル付近で、1986年に大噴火した三原山の裾野にある。

 警視庁によると、死亡した17人は、男性6人、女性10人、不明1人。同庁で身元の確認を急いでいる。都や町によると、土砂崩れは山腹から山裾に向かって長さ約1200メートル、幅約950メートルにわたって起きた。この範囲には約280棟あり、うち約30棟が全半壊した。残りの家屋の多くも被害を受けたと見られる。

(2013年10月17日01時18分 読売新聞)