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自衛隊、ハイチへ

自衛隊がハイチに出動です。

ようやく、という気がしないでもないですが、今回の出動は災害援助ではなくPKO。かつての内戦で国家機能を喪失したハイチの再建にあたります。

あまり治安のいい国ではありませんが、日本政府がこれに踏み切ったことは大きな進歩です。中南米へのPKO派遣を始めたことも大きい。

それにしても、時代は変わるものです。なにしろ、かつてPKOに大反対した社民党(旧社会党)が政権内部にいるのです。

1993年ごろ、十和田湖でご神業があって以来、日本の政治改革が連綿と、しかし劇的に続いていますが、これほど様変わりするとは、当時は誰も思っていませんでした。

今年は、「世界の中の日本」ということがテーマになるといいます。戦争の危機にどう対処するのか、ぎくしゃくする日米同盟の在り方、経済力で逆転される中国にどう対処するかなど、考えるべきことはがくさんあります。PKOなど、国連への貢献もそのひとつでしょう。

いろいろな揺さぶりの中で、民主党も自民党も成長し、日本が本当にすぐれた国家に脱皮できますよう、神に導いていただきましょう。


■ハイチPKOへ自衛隊派遣決定 300人規模、国連に通報

 政府は25日、与党党首級でつくる基本政策閣僚委員会を官邸で開き、ハイチ大地震への人道復興支援のため国連平和維持活動(PKO)として自衛隊を派遣する方針を決めた。国連の派遣要請に応じるもので、同日中にも国連に通報する。陸自部隊から300人規模の派遣が可能と国連に伝える考えで、実際の規模は国連との調整後に決まる。北沢俊美防衛相は部隊の編成など派遣の準備指示を出した。

 ハイチはかつて内戦状態にあり、現在も治安が悪いが、平野博文官房長官は記者会見で、紛争当事者間の受け入れ同意などのPKO参加5原則の条件を満たすとの認識を表明。具体的な活動としては、がれきの除去など復旧支援が中心となるとの見通しを示した。武器の携行については「(拳銃や小銃などを携行した)従前と同様になる」とした。

 鳩山由紀夫首相は官邸で記者団に「日本として何ができるかを考え、社民、国民新両党も理解し、できる限り早く出そうということになった」と述べた。

 政府は、国連との調整を受けて具体的な実施計画を策定し、近く閣議決定する。国連から派遣内容に関する回答が来た段階で防衛、外務両省と内閣府による調査チームを派遣する構えだ。


2010/01/26 00:07 【共同通信】